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- 2013.10.30
- 保険と共済って・・・何が違うの?
組合員の皆さまこんにちは。
今回は、共済をご利用いただく意味について考えてみたいと思います。
◆保険のはじまり
古代ギリシャ時代に貿易商人が考え出した"冒険貸借"という制度が、後の損害保険の元だと言われています。
ある貿易商人が村のお金持ちにこんな話を持ちかけました。「今度、外国に船で輸送をするのだが、積荷の量が多くて万一の事態が心配だ。そこで君に提案なのだが、積荷の代金を肩代わりしてもらえないだろうか?無事に積荷を輸送することができたら、君には肩代わりしてもらう代金に利子を付けてお金を返そう。ただし、もし嵐で船が沈没したり荷物が無くなったりしたら肩代わりしてもらった代金は返さない。つまり、積荷が無事なら君は利子の分儲かる。万一の時は肩代わりしてもらったお金は僕のものだ。」
お金持ちは考えました。「これは面白い!これまで何度も船を出しているが、一度も積荷を
無くしたり船が沈没したことはない。次の輸送も成功する確率が高い。ということは・・・自分は何もせずに利子を得ることができるのだ。よし、その話に乗った!」
最初はこんなことだったそうですが、長い時間をかけて、万一の時のための相互扶助の精神が現代の保険を生み出し、制度を支えているのです。
広く小さくお金を集めて、皆に起こりうる万一の事態に備える。万一の事態が起こった不幸な人には、集めたお金を使って保障する。これが根本的な考え方です。相互扶助という点では、保険も共済もまったく同じなのです。
◆誰のために?
私たちは職域の生活協同組合で、郵政関連企業で働く仲間とそのご家族のためだけに存在しています。また、私たちは共済をご利用いただく皆さまから一人100円の出資金をお預かりし事業を展開しています。
それに対し保険会社は、世間一般の人々と広く契約を結び、株主から出資を受け事業を行っています。出資者と契約者はイコールではありません。経営上の決定は株主が行い、株主に配当金として利益が分配される仕組みです。私たちの共済も、安定した良いサービスを継続的に行うために適正な利益を計上し続けなければなりません。ただし、それは株主のためではありません。お手頃な掛金で充実の保障という意味がお分かりいただけたでしょうか?
保険も共済も“確率”という概念の上に成り立っています。契約者が多いほど万一の事態に遭った人をしっかりと支えることができます。さあ、郵政関連企業で働く仲間どうしの助け合いの輪に加わっていただけませんか? 多くの皆さまのご加入をお待ちしております。