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2014.09.16
災害に備えを!

 このところ集中豪雨による注意喚起や水害による悲惨な状況が報道されています。
 今日的には、台風がもたらす水害にとどまらず、地方や地域を問わず局地的に大雨が降り、大規模な災害を発生させています。
 
今夏の特徴の例の一つに四国地方のある小学生に夏休みの絵日記を見せてもらったところ、晴れマークが4日間しか記されていなかったとの報道や北海道においても熾烈な雨による土砂災害が発生するなど、安全で安心して生活を営める土地はなくなり、いつ災害が降りかかってきてもおかしくない程の気象状況となっています。

 近畿地方におきましても台風11号がもたらした雨は、8月8日(金)~10日(日)まで降り続き、15日(金)~17日(日)にかけては、停滞した前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、京都北部地域や兵庫丹波地域に局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降り、16日と17日の2日間に降った雨の量が、福知山市(京都府)で観測史上1位を更新するなど、近畿、北陸、東海地方を中心に記録的な豪雨となりました。

 
福知山市では、24時間の降水量が303.5mと観測史上最多となり、土砂崩れが相次いだほか、市街地中心部の川が溢れ、商店街や住宅地が広範囲にわたって浸水し、床上1,155戸、床下1,296戸に上るなど、実に市街地の3分の1が浸水したことになります。
 組合員・OB宅を含め、多くが床上・床下の浸水災害の報告がよせられ、また、市街地にあります福知山郵便局は、発着場までの水位となるなど、業務運行は大幅に乱れました。
 また、20日(水)未明には、広島市北部を襲った土砂災害により、死亡・負傷・不明者は130人を上回り、甚大な状況となりました。
 大きな災害に襲われた皆さまは、警報を伴う雨量をしり目に感じながら、今もなおその後処理と向き合いながら、懸命な作業を続けられています。
 
改めまして、心よりお見舞い申し上げます。

 今までの台風は、沖縄、九州、四国経由で速いスピードで通り過ぎ、水害もごく一部の地域に限られたものでした。
 最近はノロノロ台風が多く、しかも九州や四国にいる台風が関東や東北にまで大きな被害を出すように変わってきたように思えます。
 原因は、地球温暖化なども理由としてあげられていますが、台風が来るたびにおびえていないといけない時代が到来したのでしょうか。

 
災害は、生活の拠点が一瞬に奪われ、生活基盤を再建し、普段の暮らしを取り戻していくためには、多くの不安と時間を抱えていくこととなります。
 
災害は、再害とも表現がされるように、繰り返し、いつその立場に立つかわからず、いざという時の備えが一人ひとりに課せられています。

 最後に、東日本大震災において壊滅的な被害地を抱えたある支部長の言葉を紹介しておきます。
 
いろいろな思いの中で、鋭い問題提起も伴った内容であり、自ら被災された活きた言葉だと思っています。
「普通に生活できる奇跡に感謝し、自然をみくびらず、文明におごることなく、前を進めるよう心を一つに結束していく」




気象庁が示しております雨の強さと降り方のイメージです。

1時間雨量
(ミリ)

予報用語

人が受けるイメージ

災害発生状況

10~20未満

やや強い雨

ザーザーと降る
 
跳ね返りで足元が濡れる

長く続く時は、注意が必要

20~30未満

強い雨

土砂降り
 
傘をさしていても濡れる

側溝などがあふれる

30~50未満

激しい雨

バケツをひっくり返したように降る
傘をさしていても濡れる

山崩れなどが起きやすくなり、危険地帯では、避難の準備が必用

50~80未満

非常に激しい雨

滝のようにふる
 
傘は全く役に立たなくなる

都市部では地下街に雨水が流れ込む場合がある。土石流などの災害が発生

80以上

猛烈な雨

息苦しくなるような圧迫感
 
傘は全く役に立たなくなる

大規模災害発生のおそれ、厳重な警戒が必要

 

特別警報の種類と発表の基準です。

大   雨

 「50年に1度」の雨量となる恐れ

台 風

暴風

 風速50メートル以上の強い台風や温帯低気圧

高潮

波浪

大   雪

 「50年に1度」の積雪量

暴 風 雪

 風速50メートル以上の強さの台風並みの温帯低気圧で、
 雪を伴う暴風

火   山

 人が住む地域に重大な被害の恐れ
 噴火警戒「レベル4以上」

地   震 

 緊急地震速報で「6弱以上」

津   波

 内陸部まで津波が押し寄せる恐れ 「大津波警報」に該当

 

                                  JP共済生協 近畿地方部長 外賀 芳則

 

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