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2013.11.22
四国地方部発 章ちゃんの勝手気ままな経済学教室


「アベノミクスは何じゃらほい!」

 

トリクルダウンて何なのじゃ
皆さーん、
 ひょっとしてアベノミクスによって景気が良くなり、日本の会社がガボッと儲(もう)かり、それでもって会社からの「おこぼれ」で給料が上がり、私達の生活は潤う、などと考えている人はいませんか。

 甘い!

 この「儲かった企業からのおこぼれ」のことを経済学では「トリクルダウン(したたり落ちる)」と
言います。トリクルダウンを期待してもダメなのでございます。・・・なぜか?

 

 前回の好景気は2002年から2008年でございました。この時、何が起こったかというと、
非正規雇用の増大と賃金下落によって労働分配率は下がり続けたのでございます。そして今も下がり続けています。この労働分配率の下落傾向は日本だけでなく、世界的規模で進行しているのです。かつての議論に「会社は誰のものか。社員のものか、株主のものか。」というものがありましたが、今や株主主権が横行し、利潤率を上げさせ儲けはすべて株主の懐(ふところ)へ、というのが主流なのです。ですからトリクルダウンがあったとしても、ほんのひと雫(しずく)あるかなしか、なのでございます。

だから今こそ共済商品の出番だあー。
共済活動は「助け合い」だけでなく「生活防衛」の活動なのだあー!
「安い掛け金で大きな保障」なのだあー!

 

 


児童虐待も経済的虐待もあってはなりましぇーん

 
またまたアベノミクスの話でございますが、皆さんの家庭では40万円の給料で99万円支出しますか?

 
来年度の税収入は40兆円ほどの予定ですが、「景気を良くするためにはガンガン使え」とばかりに、来年度予算の概算要求は99兆円を超える勢いなのです。今は国全体の借金が1000兆円を超えようか、という時なのでございます。小学生でも解ることではありませんか。これでは社会保障も含め将来不安になるのはあたりまえ。

 
銀行へ行って「お金を貸してちょうだい。支払は子供や孫がしますので。」といったところで通用しません。でもそれを政府がやると許されるのであります。これを「世代間における経済的虐待」と呼ぶ経済学者がいますが、全くそのとおりだと思います。次世代への膨大な借金を減らそうとしない、自分たちの世代だけが甘い汁を吸えばいいのだ、そんな経済政策なのかもしれません。


将来不安の時は生活防衛。共済商品で生活防衛だあー!

              
ということで勝手気ままな経済学教室はおしまーい。

 



追伸

 11月に入り急に寒くなりました。四国の山々でも1000メートル以上の高い所では初冠雪。街を行き交う人もダウンジャケットを着た方が増えました。ダウンジャケットはとても暖かく人間も進化したなあ、と思いつつ、本当に人間は進化しているのかなあ。暖房や暖かい衣類に守られ、寒さに対する抵抗力が低下し、本当のところ人間は退化しているのではないか。そういえば夏だって冷房なしで生活できなくなったし。四国でも自然な海岸線が減ったなあ。かつて古代人の方が心豊かな生活をしていたのではないのかなあ・・・・・・。

 

 もうすぐ師走突入。年末を乗り切って、良いお年をお迎えください。
 
乱筆乱文失礼いたしました。

  (※経済用語と数字は新聞経済欄等から引用しました。)



                              ポストライフ 四国地方部長 齋藤 章爾




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