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- 2013.12.24
- 四国地方部発 「女難の相? 信濃からのたより」
12月初旬のとある日、信濃から小さな荷物が届いた。差出人を見ても全く解らない。差出人は女性であり、美しい文字で書かれてあった。小荷物が届いた翌日が法事だったので、嫁に行った娘なども帰省していた。
(娘)「お父さんたら女性からプレゼント届いとるよー。誰、これ。誰よ。」
などと詰め寄られたが、
(私)「知らん、知らん、知らん。こんな名前、知らん・・・・・。」
あらぬ疑いを掛けられた私がドキドキしながら開封すると中から・・・・・。アッ!
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時は今年の8月20日、長野に居た。各地の地方部長も来ていて、夕食は会食であった。その後ホテルに帰るにはチト早いし、かと言って街へ繰り出す勇気もないし金もない。どこにでも居そうなおっさん二人(私と某部長)がフラフラ歩いていると、「JAZZ BAR」なる看板が目に入った。
(私) 「ちょっと一杯ひっかけますか。」
(某部長) 「いいですねェ。一杯だけネ。」
などと言いながらお店の中へ。いざ入ってみると楽器と大きなスクリーン。それにハイカラそうな店のおばちゃん一人。貸切状態だ。
「何、飲まれます?」
「ジントニックを」
◆ジントニックとジャズ喫茶
「カフェ」ではなく「茶店(サテン)(喫茶店の略)」と呼んでいた1960年から1970年代にかけての頃。都会のあちこちにはジャズ喫茶なるものがあちこちにありました。田舎者だった私にはシャレたものに見えました。当時、仕事に疲れたおっさん連中は大衆キャバレー、真面目な若者はジャズ喫茶へ行き、その中はうす暗く、背丈ほどもあろうかというようなスピーカーがありました。
そこでは何も考えてないのに哲学者のように何かを考えているようなふりをして聞くのでございます。
そこでの飲み物は、というと「酒とかビール」ではなく「ましてや焼酎」ではいけません。「コークハイ」とか「ジントニック」でないと流行(はやり)ではありません。そうそう、茶店でも「ホットとか
冷コー(アイスコーヒー)」、女性陣はカワイく「レモンスカッシュ」などで、「焼き飯!」ではいけませんでした。
JAZZ BARのお話にもどって、飲み物が出ると
「何か かけましょうか」
「そうですね、チェットベイカーなんかから」
なんて粋(いき)な会話をしたかと思うと、某部長と「なすびの枝をこのあたりを切る(剪定する)と秋にまた実が生るんですよね。」などと、おおよそ世の中にとってはどうでもよい事をウダウダしゃべり続けるのでございます。
◆チェットベイカー
JAZZトランぺッター。マイルスデイビスのようなテクニシャンで人間臭い音ではなく、音楽学校出で小気味よい音(章ちゃん評)を出す。そう言えば本部職員の中もトランぺッターあり、ウクレレ奏者あり、演歌歌手ありで総代会で演奏会でもやってみるべえか。
またまたJAZZ BAR。JAZZが飽きた様子の某部長。そこで
(私) 「JAZZ以外、何かありますか。」
(おばちゃま) 「そうですね。ビートルズだったら。」
(私) 「それと最初のチェットベイカーわけてくれませんか。」
なんてお願いしていたのだ。
信濃から届いた中のメモ書きに「遅くなってすみません。」
と美しい字で書いてあった。お礼に愛媛のみかんを送った。今年に限っては、みかんの生産は
カメムシ被害との戦いでしたが、何とか美味しいミカンができたようです。
◆みかんとカメムシ被害
どうして今年に限って、なのか、調べてみた。
原因は「猛暑」。カメムシは10月頃になると越冬のために隙間や割れ目などの場所を求め飛んで行きます。例年だとちょうどカメムシが越冬準備する頃、早生ミカンが熟れはじめます。しかし今年は10月まで気温が高かったため、カメムシの活動時期とミカンの熟す時期がダブってしま
ったのです。今年はカメムシが多いようです。洗濯物を取り入れる時は、カメムシが付いてないかどうか注意しましょう。
という訳でミステリーな信濃からの小荷物(中身はチェットベイカーのDⅤD)の謎は解け、家庭崩壊にならずに済みました。今度、長野へ行くことがあったらまた行ってみよッ。
「長野しまんりょ小路ポエム街」にあるJAZZを聞きながらお酒が飲める店でした。
ポストライフ 四国地方部長 齋藤 章爾